麻枝准

麻枝准 語録

不定期スタッフ日誌2002年

目次

2002/06/13

ありゃ…これ期待でしたか。というわけで、麻枝の音楽紹介です。

今回紹介するのは平沢進です。
一般的な歌謡曲の形式(Aメロ-Bメロ-サビのような形)を取りながらも、メロディ、歌詞、歌声、アレンジ、コーラス、すべてが独特で、人によってはまったく受けつけない音楽。
自分も最初聴いた時は、突拍子もないほどのオリジナリティに抵抗を覚えたものです。
が、繰り返し聴いているうちに、突如雲が晴れ、「これほどまでに美しく、壮大な音楽がかつてあっただろうか!?」というほどの感動の極致へと至りました(^^;
ヒットチャートを賑わす音楽しか聴かないような人だと、多分…好きになれないです。
でも、それでこの世界を知らずに暮らしていくなんて、もったいないですよ~。
とりあえず初期のベスト「魂のふる里」をお薦めしたいです。
音がかなり古いんですけど、ベスト版だけあって佳曲ばかりです。
「ハルディン・ホテル」なんて、こんなのに歌が乗るのか?という楽団風のイントロから始まり、牧歌的で、かつてどこにもなかったメロディがいつか聴いたような懐かしさで紡がれていきます。
「平沢進」ソロ名義での音楽は、すべてそんな感じです。誰も思いつかないようなメロディなのに、懐かしい。
「バンディリア旅行団」を聴くと、人が歌う意味を教えられているような気になります。楽器じゃなくて、どうして人の声なのか。耳に聞こえる音以上の何かを感じさせてくれます。
とにかく、わけがわからなくても、繰り返し聴いてみてください。いつか、好きになっていると思います。

むちゃくちゃ好きなんで、それ以降のアルバムも紹介しておきますね(^^;

・「AURORA」
古い音がダメな人は、最初に聴くのはこっちのほうがいいかも。
全体を通して一番ポップなアルバムです。タイトル曲の「オーロラ」は、中でも聴きやすく、自分も最初に好きになった曲です。オクターブを越えるメロディの行き交いは、この人ならでは。

・「SIM CITY」
初めて聴いたとき、そのあまりの異文化臭に、引いてしまいました。
ところが先にも書いたように、繰り返し聴いているうちに、大化け。ものすごい名盤と化しました。
特に「Echos」なんて、自分がいつも言っている「まだ見ぬノスタルジィ」を形にしたような曲です。
詞も曲も。泣けてくるほどに、共感しました。

・「siren~セイレーン~」
このアルバムも、長いこと良さがわからなかったんです。
ラストの「Mermaid Song」なんて「眠い曲だなぁ…」ぐらいの印象しかなかったのに、これもいつしか、「永遠に聴き続けるであろう生涯の名曲」となっていました。
とにかく雄大でノスタルジック。泣けます。一番好きな曲かも。

・「救済の技法」
一番好きなアルバムは、これ。
このアルバムを聴くとKanonを作ってた頃を思い出します。当時、聴きまくっていたもので。
「TOWN-0 PHASE-5」「庭師KING」「橋大工」、この三曲が特に好きです。

・「賢者のプロペラ」
現在最新のオリジナルアルバムとなっていますが、個人的には良くなかったです。
また、聴いているうちに、いきなり自分の中で化けるかもしれないですけど。

その後、「SOLAR RAY」という既存曲のREMIX盤とも言えるアルバムを出しいるのですが、内容は「原曲の良さを知っている人用」といった印象でした。(ベルセルクの主題歌も入ってるのだけど、原曲のほうがカッコイイです…)

氏の所属するテクノバンドP-MODELは、今回割愛(^^;

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ここからはメールの返信。区切りまでが、おひとりぶんです。
今回はまんま引用してます。ご了承下さい。

>『YAE(やえ)』という日本人アーティストの『new Aeon』というアルバム
はい。このアルバムは持っていますよ~
いや、仰る通り、同じような感覚を持って聴いていました。ホント、隅々まで気に入ってます。

もう一枚、『AIRS CELTIC HEALING FANTASY』という、ケルトのコンピレーションアルバム
ケルトも、一時期よく聴いてましたが、ハズレ多いですよね(^^;
幻想的と言われると、聴かずにはいられないです。

 * * *

>大野愛果さんの「shadows of Dreams」というアルバムで、
>いわゆるGIZAなのですが、倉木麻衣や愛内里菜のプロデューサをしておられる方
はい。このアルバムも持っていますよ~
倉木麻衣嬢は、シングルがこの人の作曲でなくなってから、好きくなくなってしまいました…

 * * *

>そのバンドとは「陰陽座(おんみょうざ)」という日本のメタルバンドです。
おお、このアルバムも持っていますよ~
シングルの曲がすごく好きだったのです。

 * * *

>自分は「2人のロケット」も好きだったり。
>また忙しくなければ曲公開して欲しいです~
「2人のロケット」、すごく好きですよ。
曲は・・・今の仕事が終わってからということで(^^;

 * * *

>えっと、GOTTHARDっていうバンドなんですが
GOTTHARDは、最近出たバラード・ベストしか持ってないです。
「G.」というアルバムそんなにいいですか、聴いてみましょう!

 * * *

>何かアニメ映画とのタイアップした頃から方向性に違和感を覚えてフェードアウトしてし
>まいました。アルバムはMOSAICでストップしています。
勇断でしたね(^^; それ以降のアルバムは…。

>わたしも中京大学時代、初めて彼女を知りしばらくハマってました。
どうでもいいですが、自分がこの世で一番好きな食べ物は、マウンテンの「ヤングスパ」なのです(甘口抹茶スパとか、そういうキワモノが有名ですけど…)。
これ食べるためだけでも、名古屋に行きたいぐらい…。

 * * *

>【SONATA ARCTICA】1stアルバム ものすごい疾走感です。
買ってきました。いいですね、こういう疾走メロディアスには弱いです。ぜんぶ集めてしまいそう…。
NILVANAはグランジブームの火付け役でしたね。
自分はギターをかき鳴らす、というよりも、ミュート利かせてザクザクしてくれるほうが好みなんで、グランジは避けてました。
COCCOは、いつか紹介したいですね。
>○○シナリオで唯一、音楽に触れて書いているようですが、あれは何かモデルがあるんですか?
片腕ドラマーのバンドは、デフレパードです。
>あと、音楽で泣いたことありますか?
失恋した時、尾崎豊を歌いながら泣いたことはあります(^^;(高校生の頃です)

 * * *

>とてもありきたりなんですが、ラルクはいかがでしょうか?
まだブレイクしてなかった頃、周りはグレイ一色、自分ひとりが「ラルクのほうがいいのにっ」と思ってた時代がありまして、その当時は非常に好きでした。「風に消えないで」に感動して。それが収められたアルバムは、名盤だったと思います。
DUNEは、新しいアルバムでしょうか。最近はとんと聴かなくなってしまいました…。

 * * *

>もうこれからもずっと一緒に応援していきたいですね。
仲間を増やしながら、いきましょう~

>また、過去の日記にある「遊佐未森」「ZABADAK」も
>やはりボクのつぼにはまっているアーティストです。
坂本真綾さんのCDなんていかがでしょうか。
ファン層が結構被ってると思います。

 * * *

>ちなみに、彼ら(彼女ら)はインディーズでもアルバム出してるんですよ。「first
>soundscope~君の家につくまでずっと走ってゆく」って言うタイトル
これ、こっちでは普通にCDショップに売ってました。
このミニアルバムも、いい曲揃いですよね~
MIXだかアレンジだかが、それ以降よりちょっと良くないだけだと思います。
曲は、ホントいいです。上の人も持ってなかったら、買ってくださいね。

 * * *

>スリップノット良かったスか?いいっスよねー。今年の3月にライブも見に行ったっス。
その時のライブかどうかわからないですが、テレビ(地上波)でも、ライブやってましたよ。
テレビで見ても、すげぇ良かったっスよ。

>やっぱベタやけどNIRVANAは外せないっス。インユーテロが特におすすめっス。
ああ、このベタを避けてきたのは失敗だったっスか…。
後期のSKIDROWなんてどうですか? 3rdだったかな、「HUMAN RACE」とかいうアルバムが
すごく気に入ってました。

 * * *

>the pillowsっていうバンド、めっさかっちょぃぃです。バリオススメです!
アニメの主題歌を歌ってましたよね。あれが好きで、シングル、サントラと買ってしまいました。
その後も追っかけていこうと思ってたんですが、今の今まで忘れていました…。

 * * *

>趣味の音楽コーナーに掲載されていた「折れない翼」最高でした!!

ありがとうございます。

以上、メール&お薦め、ありがとうございましたm(_ _)m
なお、音楽紹介は次回ぐらいで最終回にしようと思っています。

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2002/05/02

ちょい空いてしまいましたが、麻枝のCD紹介です(^^;

今回はニューアルバムも出たということで、J-POPのGARNET CROWを紹介したいです。
そもそもGIZA(今でもビーング系と言うの?)というと、さわやかであまり引っかかりどころのない曲を歌うアーティストが揃ったところ、というイメージしかなかったので(はい、偏見です)、まさかこんな自分の琴線に触れてくるような伏兵が潜んでいるとは思ってもみませんでした。
1stフルアルバムとなる「first soundscope~水のない晴れた海へ~」には、彼女たちの魅力がすべて詰まっています。
最初は上記したように偏見を持って聴き始めたのだけど、一曲目「水のない晴れた海へ」の世界観に
まず意表を突かれ、そして二曲目「君の家に着くまでずっと走ってゆく」のどこかで聴いたことのあるような懐かしいメロディにぐっときて、七曲目「Mysterious Eyes」のポップマインドに激しく共感を覚え、そして八曲目「Rhythm」の80年代後期のニューミュージックと呼ばれたJ-POPを彷彿とさせるキャッチーな哀愁感にトドメを刺されました。
あまりの自分ツボ曲の連続に、聴き終えた後、しばらく放心状態に陥ってしまったほど。
好き嫌いは別れそうだけど、木訥とした女性Voの声(とてもGIZAっぽい)も個人的にはすごく好き。
アレンジも歌詞もいい。
ただ、どの曲も売れ線からはちょいズレてるので、スマッシュヒットは出ないバンドだと思います(といったら、失礼か…)。
それで、このバンドが活動を停止してしまったら、泣けてくるので、誰か一緒に応援してください(^^;
昔のTM NETWORKが好きな人だったら合うんじゃないかという気がしてます。
ニューアルバムも1stほどではないものの、やっぱり良かったですよ。

 * * *

ようやくお薦めして頂いたCDを買い込んできましたが…Slipknotが、すんげぇ良かったです!
ボーカルが超カッコイイ!
ということで、ここからはメールの返答です。

「折れない翼」の感想を頂いた方…
感想ありがとうございました。
後半はトランスっぽい高揚感を目指していたので、確かにうるさいですよね(^^;
お薦めもありがとうございました。ぜんぶ聴いてみたいと思います(モデムなんで辛いっすけど)。
ウチのゲームもよろしくお願いします(^^;

次です。
>slipknotいい感じなら、KORNやLIMPBIZKIDZなんかはいかがでしょう?
LIMPBIZKIDZは、下でも薦められているので、聴いてみることにします。
>RADIOHEADの『KID A』、Nine inch nails、ビョーク
この辺りはすべて聴いてます(^^)
最近では、確かに『KID A』が抜群に良かったです。
NINは昔のほうが断然良かったですけどね。
>岡村靖幸
なんか聴いてるものが被ってますね~

次です。
>リンキンパークもいいけどやっぱりリンプ!
リンプいいですか。リンキンパークはタワレコで流れていた時に、気に入って買っちゃいました。
>麻枝さんは音楽を聞くとき主に何処の会社をひいきにしてますか?
プレーヤーに関しては、ひいきはないですね。正直、違いがわからないです(^^;
>それとnakamichのヘッドホンってご存知ですか?
知りませんでした。ヘッドホンはこだわってるので、是非とも聴いてみたいですね。
自宅ではAUDIO TECHNICAのATH-AD9というオープンエアのヘッドホンを使っているのですが、こいつの音が一番気に入ってます。会社ではSONYの900STです。

michelle branchの「the spirit room」というアルバムをご紹介頂いた方…
有名なんでしょうか…知らなかったです(^^; 聴いたらわかるのかも知れないですけど。
ジャンルも何かわからなくて、探しても見つけられなかったです。
次はネットで調べてから行くことにします。

Pat methenyの「A Map Of The World」をお薦めして頂いた方…
確かにこれ、クラナドにバッチリかも知れないですね~。

「CYNIC」というバンドの「FOCUS」というアルバムをお薦めして頂いた方…
紹介文を読んでいたら、無茶苦茶欲しくなってきました(^^;
デス声もOKです。入手が難しいようですけど…。

最後。 >けれど最近のアルバムでも「庭」辺りはまた違った風味で、なかなか完成度も高いと
>思いますよ。「瞳水晶」の現代版のような雰囲気があります。
遊佐未森は「Echo」で止まってました。わかりました。「庭」、買いましょう!

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2002/04/09

引き続き麻枝の音楽紹介です(^^;

クラブ系の音楽にハマる前に好んで聴いていたのが、フュージョン。
その中でも一番好きだったのが、Pat Metheny。
知っている人が聞くとあまりに大御所すぎて、何を今更…と思われるかもしれないけど、ニューアルバムも出たことだし(これはあまり良くないのだけど…)、今回は胸を張って、紹介したいと思います。

Pat Methenyとは、ジャズ/フュージョン界では最も人気のあるギタリストで、Pat Metheny Groupというグループ(メンバーは流動的)として活動を続けています。
日本のフュージョンバンドというと、リードシンセやサックスで軽快にメロを奏でるような、非常にリズミカルでポップな、まさしく「バンド」といったイメージが個人的にはあるんですけど、Pat Methenyは、もっと雄大で繊細、大自然と解け合うようなサウンドです。この点が日本のノリのいいフュージョンとの大きな違いではないでしょうか。
曲にもよりますが、テーマ部分は一緒に鼻歌も歌えるほどにキャッチー。
ソロに関しても、ジャズ特有のブルージーな匂いはなく、難解でありながらも、とても聴きやすいです(アルバムによっては完全なジャズものもあります)。
というのもこのPat Metheny、昔は、若者が聴けるジャズ/フュージョンというものを目指していたようで、大学で生徒を前に新曲を披露し、逐一反応を調べていたというのだから、この聴きやすさも頷ける話です。

Pat Methenyの中で、最も好きな曲が「Last Train Home」(アルバム「STILL life(taking)」に収録)。
この曲は、自然の広がる田舎町へと列車に乗って帰ってきたようなノスタルジィを感じさせてくれます。
何度聴いても、胸が締めつけられるような感動を覚えます。
もうひとつ、同じくらい好きな曲が「facing west」(アルバム「SECRET STORY」に収録)。
雄大なオケと、牧歌的なメロが、やはり強力に郷愁感を誘います。(うわ、今聴いてて、二回目のテーマ部分で泣きそうになった…)

アルバムとしては、「LETTER FROM HOME」「STILL life(taking)」の二枚が一般的に評価が高かったと思います。個人的には「WE LIVE HERE」なんですけど。
クラナドの世界観にもよく合うので、最近は古いアルバムも引っぱり出してきて、よく聴いています。

 * * *

ここからはメールの返答です。

DreamTheaterの「Images And Words」をお薦め頂いた方…

正直なところを申しますと…自分は「Awake」のほうが好きなんです(^^;
どうも一般的には「Images And Words」のほうが断然評価が高いようでして、肩身の狭い思いをしています(汗)。
最近、結構有名なHR/HM系サイトで「Awake」を「Images And Words」より進化したもの、として書かれていて、「ああ、自分ひとりだけではなかった…」と胸を撫で下ろしていたところです。
たぶん、「Awake」のほうが好きという時点で、真にプログレッシブメタル好きではないのかもしれませんね…(--;
他にPain of Salvationの2ndも非常に好きでした。また、お薦めがあれば教えてください。
ありがとうございました。

>本文からは誰が書いているのか分かり難いのではないかと思います。
まさにその通りです。申し訳ございません(--;
というのも、そもそもペンネームを自分で名乗るのって恥ずかしいんですよね。
日常では使われないものですし…。
未だにそんなこと言ってるってヘンなのかも…。

遊佐未森さんのことについて書いて頂いた方…
なるほど、と納得してしまう内容でした。
難しいと思いますが、そんなことが実現したなら自分は男泣きしてしまうでしょう(^^;
ちなみに自分の周りでさえ遊佐未森好きはいません…。

KULA SHAKER、HAVENをお薦め頂いた方…
今、体の調子が悪くて、CDも買いにいけない状況なので、落ち着いてから聴いてみますね。
騒々しいのも好きなので。

前の件になりますが、「Slipknot」って、次買おうと思ってチェックしていたバンドでした。
なんかテレビのライブ情報(?)かなんかで一瞬音を聴いて、それだけで(^^;

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2002/03/25

引き続き、音楽CDの紹介です。
今回は村上ユカさんです。

たまぁにネットの検索を使って、同じ趣味の人たちが他にどんな音楽を聴いているのかを調べるのだけど、 それで引っかかったアーティストです。
どこでも書かれていたのが「テクノ版遊佐未森」。
遊佐未森といえば、自分が高校生の頃にハマりまくっていたアーティストで、初期の作品、特に2ndの「空耳の丘」は、音楽における世界観造りに多大な影響を受けました。(自分が女性ボーカルに、一人称を「わたし」ではなく「ぼく」と歌わせてしまうのは、間違いなくこのアルバムの影響。未だにこんなアルバムを作ってみたいと思う)。
そんな人のテクノ版として紹介されるアーティストを見過ごすわけにはいきません。
というわけで、ネット通販を利用し、1stアルバム「散歩前」を入手。
なるほど…遊佐未森の歌声を知っている人は、「似てる」と感想を漏らさずにはいられません。
だけど、そんなことを吹き飛ばすほどに曲と詩の織りなす世界観にオリジナリティを感じることができました。
遊佐未森が初期の頃に持っていた、第三者ではない「自分」が歩んでゆく冒険心のようなものが瑞々しく、そして、痛々しく存在しているのも好感度大。(一緒に購入したシングルの「小鳥」も、冒険心に満ちて、とてもツボにくる歌詞、メロディ)
ただ、アルバム一枚を通して聴くと、いまいちまとまりがなく、雑然としている印象。
つくづく惜しいなぁ、と思っていました。

…が、やってくれました。
去年発売された、2ndアルバム「アカリ」。
完成されています。ぐうの音も出ません。参りました。
歌、詩、曲、アレンジ、あらゆる素材がハイレベル。そして、それらがほぼ完璧な調和を為しています。
初めて聴いた時は、あまりの感動に、「すげぇから、おまえも買え!」という内容のメールを知り合いに送りつけたほど。
これだけ完成度の高い邦楽アルバムは、個人的にはScudelia Electroの1stアルバム以来。
打ち込みサウンドでありながらも「和」を感じさせるメロやアレンジは、自分のツボ。
ゲストで、元Zabadakの上野洋子と、Scudelia Electroの方(名前失念…)がアレンジャーとして参加していることもポイント高いです。ふたりがアレンジを担当している曲、「赫い鳥」と「願い」の二曲は、中でも素晴らしい出来となっています。
ただ、完成度は高いものの、「散歩前」で見られた「冒険心」が薄らいでしまったので、それだけは残念。
もし遊佐未森のような歌声、歌い回しが嫌いでなければ、とても聴きやすいのでお薦めです。

 * * *

ここからは頂いたメールに対する、一言返信です。
名前(HN)は公の場には出さないほうがいいかなと思ったので、本当にレスだけです。ご了承ください。

まずは、以前にアレンジCDを送って頂いた方…
聴かさせて頂きました。物語性のある展開は、本当に感動的でした。
残光の「手のひらの宇宙」っぽいアレンジの雄大さは、とてもツボです。
なんにしても自分の曲がアレンジされると嬉しいものです。
ありがとうございました。

次の方…
>あれ読んでも余計に分かりにくくなっただけでは?(笑
俺もそう思ってました(汗
聴いたこともないジャンルを説明するのは難しいですし、そもそもヤボですね。

次は、ロックを薦めて頂いた方…
「Slipknot」や「KULA SHAKER」は、名前も聞いたことがないので、是非聴いてみたいと思います。
自分はプログレッシブなメタルが好みで、SYMPHONY Xが今のところ一番のお気に入りです。

次は、Dj Tiestの「Suburban Train」をお薦めして頂いた方…
これはシングルとアルバム、両方持ってるぐらい好きです(^^)
いいですよね。
safri duoの「EpisodeII」、これはアルバムですよね。
safri duoのシングルは何枚か持ってるのですが、アルバムは大阪では見たことがないです。
パーカッシブなところが気持ちよくて気に入ってます。
先週に出たrank1のアルバムもお薦めですよ。やっぱairwaveは最高です。

そして、最後、幼虫社を薦めて頂いた方…
TWO-MIXはなんなんでしょうね。ダンスボーカルでしょうか。
ユーロビートは自分も疎いです。
パラパラを踊る音楽、というイメージしかありません(^^;

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2002/03/12

引き続き音楽CDの紹介です。
メールでリクエストがありましたので、今回はトランスについて書こうと思います。
(なお、これをメールの返信とかえさせて頂きます。ご了承ください)

まずトランスという音楽についてですが、前回も書いたようにたくさんのジャンルに枝分かれしています。
今回紹介するのは、一般的に「トランス」と一言で指し示されることの多い、キャッチーでエモーショナルなトランスです。
そのシーンの牽引役だったSYSTEM FことFERRY CORSTENは、トランスの魅力について、
「メロディーだ」
と一言で言ってのけるほど、美しいメロディラインやコード進行を特徴としています。
そしてもうひとつ、大きな魅力となってるのがビッグブレイクです。
中間部を過ぎると、それまで疾走してきたリズムがなくなり(これがブレイク)、哀愁を帯びたオケだけが残り、静かに鳴り渡っていきます。
そこから徐々に音数が増えてゆき、リズムの高速ロールの後、一気に最高潮の盛り上がりへと移ってゆきます。
このドラマティックな緩急の差が、恍惚感さえ覚えるほどに感情を煽ってくれるのです。
(なお、短縮版であるRadio Edit(※1)では、この効果は薄いです。6分以上のMIXでその効果は発揮されます)

そんな美しいトランスの出現により、それまではクラブで踊るためだった音楽が、国内でも一般にリスニング用として普及され始めました。
1999年にはその代表曲とも言えるFERRY CORSTENのSYSTEM F名義(※2)でのシングル「OUT OF THE BLUE」が発表され、トランス人気は加速していきます。
翌年2000年は後にトランスの年と呼ばれるほどに、クラブシーンをトランスが席巻しました。
メディアにまで進出するほどの盛り上がりを見せた後、流行り廃りに敏感なクラブシーンでは、
「トランスは終わったもの」
とされて、人気は下降していきますが、ここ最近また、盛り上がりを見せているようです。

国内ではavexが熱心に普及を続けており、浜崎あゆみのREMIX CDでは、海外の有名どころのトランサーを集めたり、CYBER TRANCEと称したパーティの開催、同MIX CDシリーズの定期的なリリースなど、実に精力的です。
最近CYBER TRANCEのベスト盤も出たようなので、入門編としてはいいかもしれません。(どんな選曲かは知らないんだけど)

前出のFERRY CORSTENは、トランス界では最も有名なDJでありクリエイターなので、比較的CDも入手しやすく(国内盤はやはりavex)これもお薦めです。
ブームの火付け役となった「OUT OF THE BLUE」は、自分が求める哀愁感はないのですが、美しく爽やかな曲です。
「OUT OF THE BLUE」を収録したアルバム、その名も[out of the blue]がSYSTEM F名義の現在のところ唯一のオリジナルアルバムとして発表されています。(その他はライブ盤だったり、MIX CD(※3)だったり)
こっちも最近ベスト盤が出たので、それが一番お薦めかもしれませんね。

以下は、FERRY CORSTEN関連で自分が好きな曲です。

■DIGITAL CONTROL/DREAMES LAST FOR LONG

 「おいしい音楽」管理人によると、FERRY CORSTENの別名義らしいです。
 トランスの中でも一番好きな曲。せつな疾走バリバリ(どんな言葉だよ)で、とにかく泣けます…。
 なお、アナログ盤でしか存在せず、古いものなので、入手は極めて困難。
 CDにOriginal Mixを完全な形で収録してほしい…。

■MOONMAN/GALAXIA(SOLARSTONE REMIX)

 これは原曲がFERRY CORSTENで、REMIX(※4)は、SOLARSTONE。
 失礼ながら、原曲と比べてみると、いかにREMIXで生まれ変わっているかがわかります。
 せつなくはないんだけど、風吹く丘から天空を見上げたような壮大な気持ち良さがあります。
 2001年度、私的トランスランキング2位の曲。
 CDシングルが出ています。
 (ベスト版に入ってるのはOriginalのほうなので、これとはちゃいます)

■Gouryella/Tenshi

同郷のDJ TIESTOと組んだGouryella(グリエラ)名義でのシングル。
 とにかくキャッチー。FERRY CORSTENらしい曲だと思います。
 MIXではORIGINAL MIXが一番好き。
 国内にも大量に入荷され、大阪でも簡単に手に入るシングルでした。

■Ayumi Hamasaki/WHATEVER(Ferry'System F'Corsten dub mix)

 すんげぇいいんです。
 けど、原曲を知っていると、どうしても歌が浮いて聞こえるんですよね…。
 オケに関しては、もう素晴らしいです。
 ブレイクの歌が終わった後(3分10秒ぐらい)からが、一番の聴きどころです。
 トランスとはこういう部分を聴くものですから、歌がないからといって、飛ばさないでくださいね(^^;
 しかし、これって限定のCDに入ってたのかも…。
 完全な形でなければ、何かのMIX CDに入ってそうだけど。

以下、注釈(※)の説明です。

※1「Radio Edit」
本来クラブミュージックは踊らせるための音楽なので、リズムのみの平坦な部分が長く、10分を越える曲も少なくありません。
その部分をカットして、いいとこ取りをした4分以内のバージョンをこう呼びます。(Editは短く編集されているという意味)
別にラジオの音質、という意味ではなく、ラジオでもかけられるぐらいの長さ、ということなのでしょう。
クラブミュージックを聞き慣れていないと、断然こちらのほうがいいと思えます。
でも、平坦な部分が長いと、よりクライマックスが映えるので、個人的には長いもののほうが好きです。リスニング用としても。

※2「名義」
クラブ界ではひとりのアーティストに対し、「別名義」なるものがたくさん存在している場合があります。
FERRY CORSTENに関してはMOONMANという名前でも曲を発表していますし、DJ TIESTOと組んだGouryella、Vincent de Moorと組んだVERACOCHAなどが存在します。

※3「MIX CD」
同じジャンルの曲を(アーティスト問わず)、始まりから終わりまで途切れることなく繋げてあるCD。
クラブでは、二台のターンテーブルを使って、何時間も曲を繋いで、延々と客を踊らせ続けます。
その雰囲気を再現したCDと言っていいでしょうか。
邦楽に慣れてると、好きな曲の前後が別の曲と繋がっていると悲しいもの。
でも、クラブミュージックでは、こっちの形式のCDのほうが圧倒的に多いです。
曲を繋ぐためにテンポも変えてあるので、同じ曲でも、妙な違和感を覚えることもあります。

※4「REMIX」
邦楽でREMIXと言われると、「原曲を加工した、悪いイミテーション」みたいな印象があるかもしれないですが、クラブミュージックでは、REMIXを抜きにしては何も語れません。
原曲が誰かということよりも、誰がREMIXをしているかということのほうが重要視されるほどです。
原曲の音を一切使わずに構築し直すこともあるほどに、REMIXは手がけたリミキサーの色が出ます。
ですから、同じタイトルの曲でも、MIX表記が違っていれば、それは違う曲だと認識したほうがいいです、きっと。

んがー、すんげぇ長文になってしまった…。
途中で挫折して、誰もここまで辿り着いていない気がする…。
しかも説明下手ですみません…。
なお、あまり時間をかけないよう自分の記憶だけを頼りに書いてますので、誤り等多分にあると思われます。
ご了承下さい。

 * * *

追記。
もうお一方、月曜の朝にメールを頂きました。
「幼虫社」というインディーズバンドを紹介して頂いた方です。
これ、聴いてみましたが、とても良かったです!
和な新居昭乃、といった印象を受けました。
なお、麻枝的エピック・ハウスは、商業価値がないので、あのような形なのです(^^;
お薦め&感想ありがとうございました。

また、掲示板のほうでも、いくつか感想を拝見しました。
ありがとうございました。

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2002/03/06

ご無沙汰しております。OHPの日記には3年ぶりぐらいの登場になる麻枝です(^^;
しばらくは、ここで好きな音楽CDの紹介をしていこうかな、と思ってます。

とりあえず、第一回はこの曲を除いて他にないというか、大方の予想通りというか、
「おまえ、それしかしらんのか」というか、呆れられるほどいろんなところで挙げてるのだけど、
懲りずに…

 BT/Flaming june
 album[ESCM]に収録

 すべての始まりの曲。
 「ずっと探していた曲がここにあった」というのが最初の感想。
 疾走感と、せつなさ。圧倒的なスケールで、まだ見ぬノスタルジーを感じさせてくれる。
 自分の創作イメージの原点はすべてこの曲にあるといってもいいほど、影響を受けた曲。

今ではこういった感じの曲はクラブミュージックに分類され、さらに細かく言うと、エピックハウスというジャンルになります。(さらに遡るとドリームハウスというジャンルが存在します。Robert MilesのChildrenが有名)
けど、このエピックハウスなるジャンルは、もはや過去のものとなっていて、BT自身もプログレッシブハウスに流れてしまったから、もう、こういう曲には出会えないのかも。
今はTRANCEというジャンルで、せつなくて疾走感のある曲の欲求は満たせてはいるけど、TRANCEは大味なのが特徴だから、エピックハウスのような繊細さや深淵な感じは求められないのです。(ああ、最後の砦はCHICANEか…)
この曲と出会ってから4、5年経つけど、いまだにこれを越える楽曲には巡り会っていません。(この歳で、生涯第一位の曲を見つけてしまった感すらあるし…)

ちなみにこのFlaming juneにはいくつかバージョンがあるのだけど、Paul van DykのREMIX CD「Perspective」に入っている11分にも及ぶREMIXが、一番聴き応えがあって好き。
去年出たChill OutのコンピレーションCD「Reflexion relaxing club sound [breeze]」には、BT & PVD Editが収録されているので、シングルが見つけられないという人はこれを持っておくといいかも。キャッチーな部分をいいとこ取りしたRadio Editなので、単調なリズムのみの部分が耐えられないというクラブミュージック初心者にもお勧めです。
(しかし、それ以外に薦められる曲が入っていないのが難点。チルアウトのコンピだし…)

そもそもいろんな場所でこの曲を紹介してきたのは、自分がそうだったように、こういった曲が好きなのに、マイナーなために見つけられないという人がたくさん居るんじゃないか、と思ったから。
いろんな人が知って、一緒にメジャー化できたらと思ってたのだけど、それよりも早くジャンルがなくなっちまいました(汗)。
とりあえが上記したように今こういう音楽を求めるなら、TRANCE。
でもTRANCEの中にも、いろんなジャンルが存在するので、目当てのものを見つけるのはなかなか骨が折れます。
共に古くから美しいクラブミュージックを探してきた方(これ系音楽の恩師です)が運営している音楽サイトがあるので、気になった方はそちらを参考にしてみてください。
(「おいしい音楽」というHPタイトルなので、それをキーワードに検索かけてください。夕焼け空をバックにしたタイトルが表示されれば、そこが正解です)※紹介の許可は取ってあります。
この人が薦めるものは、まずハズレがないです。

おまけ。
趣味でそれっぽい曲を書いてみたので、ギャラリーの「趣味の音楽」コーナーに置いてもらいます。
上で書いている「疾走感があって、せつない曲」とはこんな感じです。
なお、自分の手によるものなので、いつものKeyのクオリティは期待しないでください。(まごめ氏のミックスで救ってもらったけど…)
こんな粗末なものでも、興味を持ってもらうきっかけにでもなれば幸いです。(逆効果になったりして…)

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